きっかけになった出来事。
去年、2016年の秋でした。
時々部屋で起こる大きな「ドーン」「ドンドンドン」という物音に我慢できず、
その日は私も隣の壁を叩き返しました。
向こうも返してきます。
そんなドンドンが2~3往復してからしばらくして、
いきなり玄関のピンポンが鳴りました。
呼び鈴のボタンを連打して、ドアの真ん中にある郵便受けの扉も手でパタパタを開けます。
思い切ってドアスコープから覗くと、男性でした。
怒鳴り込みそうな勢いでしたので、もちろんドアは開けませんでした。
隣の人なのか、別の部屋の人なのかは不明のままです。
結果から言うと、
その後男性が部屋に来るとか、待ち伏せされて絡まれるとかはありませんでしたが、
やはり不安だったので、翌日には大家さんに電話をしました。
私の住むマンションは大家さんが直接部屋の管理をしているので、
(転居後の部屋の掃除など、実際には業者に頼んでいるようですが、)
何かあれば連絡先は大家さんです。
なるべく感情論にならないよう、事実を正直に話しました。
そして、今までの不審な物音についても思い切って話してみました。
大家さんは、男性がやって来たことについて
最初に一言だけ、「そうでしたか、それは怖い思いをしましたね。」
と言った後は、物音については、あくまで生活音レベルで、聞く耳を持たないという雰囲気でした。
「長年人に貸しているけど、うちは今までそういうトラブルは起こったことがないです。」
明らかにむっとした感じが伝わってきました。
「〇〇さん、前のマンションも隣人トラブルで引っ越したでしょう。だから物音にちょっと敏感になっているじゃないの?」
あー
賃貸の契約書類の転居理由の欄に、正直に書いた私がアホだ~と思いましたが、
そこはもう”しゃーない”と割り切り、
「そうですね、わかりました。どうもすみません、ありがとうございました。」
大家さんとこれ以上話をしても、自分が不利になるだけだと思い、話を終えました。
それから約半月後、自転車の呼び鈴の取手がねじり取られるということがありました。
取手はプラスチック製でしたが、鉄製の部分と接着していたので、工具などでねじりとったという状況でした。
この時は写真にも残しましたが、具体的な、目に見える被害はそれだけだったので、
警察に連絡するのは止めましたが、似た自転車は他にもあるのに、これが私の自転車とわかっているのだろうか、とその時は不安に思ったものです。
思い返すと、この頃から徐々に不自然で、不可思議な事が増えていったように思います。
当時、私は派遣社員として、会社勤めをしていました。
朝だいたい決まった時間に家を出るのですが、
ある日、その通勤途中に何をするでもなく、ずっと道の端に立っている男の人が目につくようになりました。
上着はないけど、スーツ姿のサラリーマンです。近所に会社があるのか、
自転車を止めて、朝の通勤時間帯だけど、いつものんびりと立っていました。
何となく監視されている感じで嫌な気分でした。
「・・・」
「え?そう?たまたまでしょ。気にし過ぎでしょ。」
ですよねー。そう思う人が殆どだと思います。
でも・・・
私はこのパターンを何度か過去に経験しているのです。だから今回も嫌な気分がしたのです。
続きますとも。